4月・5月・6月の年中行事
■(4月 卯月)エイプリルフール
4月1日は嘘をついてもよい日とされています。キリストがユダに裏切られた日に由来するや、フランスでは1564年シャルル9世によってグレゴリオ暦が採用され、新年のはじまりが4月1日から1月1日にかわり、町の人々が4月1日を「嘘の新年」として騒ぎを起こしたことが始まりなど他にもたくさんの説が伝えられています。日本には江戸時代に伝わり、「四月馬鹿」などという言葉もできました。エイプリルフールには他人を傷つけることがないように気をつけましょう。

■(4月 卯月)花祭り
4月8日はお釈迦様の誕生日とされ、お寺では花祭りの儀式が行われています。お寺の境内には花御堂と呼ばれる小さいお堂を作り、その中にお釈迦様の像を安置します。参拝者は像の上から甘茶を3回そそぎお祝いをします。

■(4月 卯月)復活祭
復活祭は「イースター」とも呼ばれ、キリスト教の重要な行事です。キリストは死後3日でよみがえったことから、これをお祝いするお祭りで、毎年、春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日に行われています。
イースターには「イースターエッグ」という卵の殻にペイントしたものを贈ったり、庭に卵を隠し子供に探させる「エッグハント」など、生命の象徴である卵を使った風習がたくさんあります。



■(5月 皐月)こどもの日
5月5日は「端午の節句」「こどもの日」と呼ばれ、鯉のぼりなどを飾り男の子の成長、幸福を祈願します。
古代中国においては5月は物忌みの月であり、特に5日は特別の日と考え邪気を祓うのに菖蒲酒を飲んだりしていました。日本にもそれが伝わり、鎌倉時代には「菖蒲」が「尚武」と同じ読みかたをすることから、男の子の節句となり、武者人形や鎧、兜、鯉のぼりなどを飾り、子供がたくましく成長するよう祈るようになりました。
鯉のぼりには、鯉の滝登りから立身出世の意味があります。端午の節句の祝い膳には、赤飯、ちまき、かしわ餅などを用意します。かしわ餅には、柏の木が新芽が出ないと古い葉が落ちないことから、家が絶えることがない、後継者が絶えないという意味があります。

■(5月 皐月)母の日
5月の第2日曜日は、母親へ感謝をする「母の日」です。
母の日は、1907年にアメリカのアンナ・ジャービスという教師をしていた女性が、自分の亡き母の記念会で、母の好きだった白いカーネーションの花を配ったことが始まりとされています。その後、ジャービスは国中でも「母の日」をつくり、母親に感謝することを提案し、1908年の5月10日、ジャービスが勤めていた学校で最初の母の日を祝い、集まった人々に赤いカーネーションを配りました。現在でも赤いカーネーションは母の日の象徴となっています。



■(6月 水無月)父の日
6月の第3日曜日は、父親へ感謝をする「父の日」です。
父の日は、アメリカのJ.B.ドット夫人が教会の牧師に頼んで、父親の誕生月の6月に父の日の礼拝をしてもらったことが始まりとされています。当時のアメリカではすでに「母の日」のお祝いは定着しており、ドット夫人の「父の日」の提案も定着していきました。父の日の象徴は、母の日の赤いカーネーションに対し、ドット夫人が父親の墓前に供えた花、白いバラとされています。



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