お食い初め・初誕生日
■お食い初めとは・・
赤ちゃんが一生食べ物に困ることがないように願い、祝い膳を用意して食べるまねをさせる儀式。祖父母や親類の年長者に「養い親」をお願いします。養い親は箸をとり赤ちゃんに食べさせるまねをします。お食い初めは古くから行われていた行事で、平安時代には初めて魚を食べさせるので「真魚(まな)始め」と呼ばれていました。また、初めて箸を使うため「箸ぞろえ」「箸祝い」「箸初め」と呼ばれたり、100日目に行うことにちなんで「百日(ももか)の祝い」などと呼ばれることもあります。

■祝い膳
祝い膳に使用する茶碗や箸などは全て新しいものを用意します。正式には母方の実家から父方の家紋を入れた漆器の膳が贈られます。男児の場合は朱塗りのもの、女児には内側が朱塗りで外側は黒塗りのものを用意します。
祝い膳の料理は一汁三菜、赤飯か白飯、汁ものは鯛か鯉のすまし汁、尾頭つき焼き魚、煮物、香の物です。その他、紅白の餅や昆布、小石、梅干などを添える場合もあります。昆布は喜ぶの意味があり、小石は丈夫な歯になるように、梅干にはしわがあるため長寿の意味が込められています。
最近は正式なものにあまりこだわらず、ちょうど離乳食が始まる時期なので赤ちゃんが実際に食べやすいもの、ジュースやおかゆなどやわらかいものを用意し、これから使うベビー用の食器セットを使用することが多いようです。

■お食い初めの祝儀
お食い初めの儀式は両親やごく親しい身内を招き内輪でお祝いします。お祝いに招かれた場合、お祝い金または贈り物を贈ります。表書きは「初膳御祝」とし、水引きは赤白の蝶結びをかけます。

■お食い初め
金額の目安5,000〜10,000円
表書き初膳御祝
水引赤白蝶結び



■初誕生日のお祝い
もともと日本では誕生日をお祝いする習慣はありませんでしたが、満1歳の初誕生日には各地で赤ちゃんの成長をお祝いする風習があります。お祝いには一升の餅をつきます。一升餅には一生健康で力強く育ちますようにという意味が込められています。この餅は「立ち餅」「力餅」などと呼ばれ、赤ちゃんに背負わせて歩かせたり、足で踏ませたりします。また、赤ちゃんが、満1歳の初誕生日前に歩き始めると成人後は家から離れるといわれ、力餅を背負わせてわざと転ばせたりもします。転ばせることによって、家から離れないといわれています。
最近では、バースデーケーキにろうそくを1本立ててお祝いしたり、身内や親しい友人を招いて内輪で誕生日パーティーを行うことが多いようです。

■初誕生日の贈り物
初誕生日のお祝いに招待された場合、お祝い金または贈り物を贈ります。贈り物には、赤ちゃんのおもちゃや、これから使用する靴、絵本などが人気です。ケーキを贈る場合は、すでに予約していることもあるので事前に確認するのが確実です。お祝い金を贈る場合は、表書きを「初誕生御祝」「祝初誕生」とし、水引は赤白蝶結びをかけます。あらたまったお返しをする必要はありません。初誕生祝いの時の写真などでお礼状を送ると喜ばれます。

■初誕生日
金額の目安5,000〜10,000円
表書き初誕生御祝、祝初誕生
水引赤白蝶結び




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