結婚記念日・長寿の祝い
■結婚記念日
もともとは欧米で行われていた風習です。日本では明治時代に明治天皇の「大婚二十五年祝典」の銀婚式が祝われたことから広まりました。お祝いは記念日に夫婦二人だけでプレゼントを交換したり、会食することが多く、銀婚式や金婚式には身内や親しい友人が中心となり祝宴を開く場合もあります。

■結婚記念日の贈り物
夫婦の趣味に合ったもの、ペアで使えるものなどが一般的です。結婚記念日には1年目の紙婚式から60年目のダイヤモンド婚式まで名称があります。名称にちなんだ贈り物を贈るのも良いでしょう。表書きは「御祝」「祝○○婚式」「祝結婚記念日」とし、水引は赤白か金銀の蝶結びをかけます。

■結婚記念日
金額の目安5,000〜20,000円
表書き御祝、祝○○婚式、祝結婚記念日
水引赤白か金銀の蝶結び

■結婚記念日の贈り物のお返し
お返しは原則、不要ですが、祝宴などを開いた場合は引き出物を配ります。表書きは「内祝」「○○婚式内祝」とし、夫婦連名で書きます。水引は赤白の蝶結びをかけます。

■結婚記念日の名称
1年目紙婚式
2年目藁婚式、綿婚式
3年目革婚式、菓婚式
4年目花婚式、果実婚式、書籍婚式
5年目木婚式
6年目鉄婚式、砂糖婚式
7年目銅婚式
8年目ゴム婚式、青銅婚式
9年目陶器婚式
10年目錫婚式
11年目鋼鉄婚式
12年目絹婚式
13年目レース婚式
14年目象牙婚式
15年目水晶婚式
20年目磁器婚式
25年目銀婚式
30年目真珠婚式
35年目珊瑚婚式、ひすい婚式
40年目ルビー婚式
45年目サファイア婚式
50年目金婚式
55年目エメラルド婚式
60(75)年目ダイヤモンド婚式



■賀寿の祝い
「賀寿」とは長寿の祝いのことをいいます。百歳以上のお祝いは「百賀の祝い」といいます。中国から伝わった風習で、日本では40歳のお祝いを「五八の賀」「四十賀」として祝ったのが始まりで、以後、50歳、60歳と10年ごとに祝っていました。現在では満60歳の「還暦」からお祝いするのが一般的となっています。

■お祝いの仕方
以前は数え年で祝っていましたが、現在は満年齢でお祝いしています。誕生日や敬老の日などに、身内や親しい友人などが集まって祝宴を開いたり、教え子などがパーティーを開いてお祝いすることが多いようです。祝宴やパーティーを開く場合は、本人の体調などを考慮し、時間は短めに料理も食べやすいもの、やわらかいものにするなど配慮しましょう。

■賀寿の祝いの贈り物
還暦には、赤い色にちなんだもの、赤いちゃんちゃんこや座布団、頭巾などを贈るのが古くからのしきたりになっています。現在では実用的なものを贈る場合が多いようです。無病息災、延命長寿を表す紫色にちなんだものや、趣味に関するもの、旅行券なども喜ばれます。表書きは「祝還暦」など名称を入れるか「寿福」「寿」「御祝」とし、水引は赤白か金銀の蝶結びをかけます。

■長寿の祝い
金額の目安10,000〜50,000円
表書き祝○○、寿福、寿、御祝
水引赤白か金銀の蝶結び

■賀寿の祝いのお返し
お返しは紅白の餅やまんじゅう、風呂敷などを配るのが一般的です。その場合表書きは「内祝」とします。

■賀寿の名称
還暦(かんれき)61歳十干十二支が60年たつと一回りして生まれた年と同じ干支になり、新しい暦が始まるため。
古希(こき)70歳中国の詩人である杜甫の詩「人生七十古希稀也」から。
喜寿(きじゅ)77歳喜の字の草書体が七十七と読めることから。
傘寿(さんじゅ)80歳傘の略字が八十と読めることから。
米寿(べいじゅ)88歳米の字を離すと八十八となることから。
卒寿(そつじゅ)90歳卒の略字が九十と読めることから。
白寿(はくじゅ)99歳百の字から一をとると白になることから。
百寿(ひゃくじゅ)100歳「百賀の祝い」と呼ばれる。百歳以上は毎年「百一賀」「百二賀」と続いていく。




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