訪問マナー
■訪問する前に
訪問する前には必ず先方の予定を伺い、都合のよい時間帯に約束しておきましょう。相手の都合に合わせるのが基本ですが、「何時でもいいですよ」などと言われた場合には、食事の時間や早朝、夜遅い時間帯の訪問は避けます。午前中なら10時頃から11時頃まで、午後は2時頃から4時頃までが一般的に目安とされている時間帯です。
ビジネスの場合は約束の時間より5分から10分前に到着していることがマナーですが、個人のお宅へ訪問する場合には、約束の時間より早く伺うと先方の準備が整っていなかったり、慌てさせてしまうことがあるため、5分程度過ぎてから伺うのがマナーです。

■手土産
手土産を持参する場合には、先方の家族構成、好みを考えて選びます。あまり高価なものを持参しては、先方の負担となってしまうので、家族皆で食べられるようなお菓子や果物などがよいでしょう。また、訪問先の近所で手土産を用意すると急遽簡単に用意したと思われることがあるので避けます。
生花やデザート類などの冷凍、冷蔵が必要なもや、野菜など台所へすぐに持っていくようなものは、玄関先で渡します。それ以外は、部屋に通され、あいさつが済んだ後に、紙袋やふろしきから出して渡します。

■玄関先
訪問先の玄関前までは、チャイムを鳴らす前に手袋やマフラー、帽子を片手に持ち、身だしなみを整えましょう。コートは玄関に入る前に脱ぐのが常識でしたが、現在では着たまま入って、「お上がりください」などと言われてから脱ぐのが一般的です。雨の日などは、ハンカチなどで鞄などについた水滴を拭いたり、なるべく家の中を汚さないように気をつけます。
玄関に入ったら、斜め後ろを振り返るようにしてドアを閉め、相手にお尻を向けないように気をつけます。立ったまま簡単にあいさつをし、「どうぞ」「お上がりください」などと言われてから靴を脱いで上がります。靴を脱いで上がる際にも、相手にお尻を向けないように気をつけます。
まず、正面を向いたまま靴を脱いで玄関にあがります。次に、膝をついて斜めに向きをかえて、脱いだ靴を揃えて玄関の隅の方におきます。後ろ向きで靴を脱いで玄関に上がるのは、相手に対してお尻を向けることになるので失礼です。ブーツなどの場合には、「ブーツなので失礼します」などと断りをいれて玄関に腰掛させてもらい脱ぐのがよいでしょう。正し、できれば訪問するお宅とのおつきあいの程度にもよりますが、脱ぎ履きのしやすい靴にするのがよいでしょう。

■部屋では(和室)
部屋に通されたら、和室の場合は敷居や畳のへりを踏まないように気をつけます。下座で正座をして待ちます、座布団が用意されていても自分からはのらず、すすめられてからのるようにします。相手が部屋に入ってきたら、ていねいにあいさつをしますが、この時は座布団からおりて畳の上に正座をしてします。あいさつが終わったら、手土産を紙袋やふろしきから出して相手側から正面になるように両手で渡します。
和室の上座・下座は、床の間に近い席が上座、出入り口に近い席が下座となります。床の間がない場合には、出入り口から一番遠い席が上座になります。基本的には下座に座りますが、上座をすすめられた場合にはそれほど遠慮せずに座ってもかまいません。

■部屋では(洋室)
洋室では、下座で立って待ちますが、すすめられたら下座の席、あるいはすすめられた席に浅く腰掛けて待っていてもかまいません。バックや手荷物がある場合には、足元か椅子の脇に置きます。相手が部屋に入ってきたら、座っていた場合には立ち上がって、ていねいにあいさつをします。あいさつが終わったら、手土産を紙袋やふろしきから出して相手側から正面になるように両手で渡します。
洋室では出入り口から遠い席が上座、出入り口に近い席が下座となります。また、椅子の種類によっても座り心地から一番くつろげるという意味で、ソファー、アームチェア、アームレスチェア、スツールの順番になっています。

■おいとま
訪問からあまり長居をせず、1時間程度あるいは約束していた時間内でおいとまするのがよいでしょう。和室の場合は座布団からおりて、洋室の場合は立ち上がって、ていねいにあいさつをします。
玄関では靴を履いたら相手側を向いてあいさつし、ドアを開けます。ドアを開ける際には相手にお尻を向けないように注意します。コートやマフラー、帽子は外に出てから身につけます。
訪問後には、おもてなしに対してお礼の気持ちをハガキやメール、電話などで伝えます。あらたまった訪問の場合にはハガキなどでお礼状を出したり、親しい間柄であれがメールで感謝の気持ちを伝えておくのがいいでしょう。
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