お七夜・お宮参り
■お七夜とは・・
赤ちゃんが生まれてから7日目に、命名書を飾りお祝いすることです。昔は、生まれて間もなく赤ちゃんが死亡してしまうこともあり、お七夜は赤ちゃんが健康に成長する節目の大切なお祝いでした。現在では、母親の体調に配慮して日にちをずらしたり、退院祝いを兼ねて簡単にすませることもあります。

■お祝いの仕方
仲人、祖父母、親戚などを招待し、命名書を飾り、祝い膳を囲みます。お膳には赤飯、尾頭つきの魚を用意し、お祝いします。最近ではごく親しい親族や友人などを招待し、料理にもこだわらずにお祝いする場合が多いようです。

■お七夜の祝儀
お七夜に招待された場合、ご祝儀を包みます。表書きは「祝御七夜」「御祝」「祝命名」、祖父母の場合「御酒肴料」「寿」とします。水引きは赤白の蝶結びをかけます。

■お七夜
金額の目安5,000〜10,000円
表書き御酒肴料、寿、祝御七夜、御祝、祝命名
水引赤白蝶結び

■命名書(正式)
正式な命名書は奉書紙を使用し、横半分に折り、折り目を下にして左右から折りたたみ三つ折りにし、折り目をつけます。
三つ折りにした真ん中の中央に大きく「命名した名前」を墨書し、その右肩に「父親の名前、続柄」を書き、左下に「生年月日」を小さめに書きます。
三つ折りにした左側には、右肩に「命名した日付」、左下に「名付け親の名前」を書きます。三つ折りにして上になる右側に「命名」と書きます。
正式な命名書は三方にのせて、神棚か床の間に飾ります。神棚や床の間がない場合、飾り棚などに飾ります。

■命名書(略式)
略式の命名書は半紙を使用します。中央上部に「命名」、その下に大きく「命名した名前」を墨書します。左側に「生年月日」を書きます。市販のものには、右側に書くものもあります。
略式の命名書は、神棚、床の間、鴨居や壁、赤ちゃんの枕元の壁などに貼ります。



■お宮参りとは・・
その土地を守っている神(産土神 うぶすながみ)に赤ちゃんが生まれたことを報告すること。氏神様に氏子になったことを認めてもらい、子供の健やかな成長と幸福を祈願します。お宮参りは古来からあり「産土詣(うぶすなもうで)」「産土参り(うぶすまいり)」などと呼ばれていました。お参りの帰りには、親戚や仲人、友人宅などへ訪問し、お宮参りの報告をし出産祝いのお返しをします。
現在では、近所の神社へお参りに行き、記念写真を撮って内輪でお祝いをするのが多いようです。出産祝いの内祝いはこの時期に贈ります。

■お宮参りの風習
赤ちゃんには祝い着を着せて、父方の祖母が抱き、両親が付き添います。昔は、出産が穢れたものと考えられており、お宮参りが忌明けとされていました。そのため、忌明け前の母親ではなく、父方の祖母が抱くことになったようです。お宮参りを行う時期は、男児の場合30日目、女児の場合は31日目が多いようです。地方によって日数やしきたりが異なります。現在では1ヶ月目を目安に決めているようです。

■祝い着と服装
祝い着は母親の実家から贈るしきたりとなっています。正式な祝い着は、男児の場合、羽二重の紋付で鷹などのおめでたい熨斗目(のしめ)模様。女児は、綸子地や縮緬地に花柄などをあしらった友禅模様。付き添いの正式な服装は、礼装、略礼装になります。紋付の色無地や色留袖、訪問着、付下げなどが一般的です。父親は、ブラックまたはダーク系のスーツにします。最近はベビードレスも人気があり、付き添いの服装も洋装でワンピースやスーツの場合もあります。赤ちゃんの装いに合わせて選ぶことが大切です。

■神社へのお礼
お参りに行く神社でお祓いをうけ、祝詞(のりと)をあげてもらう場合には当日お礼を持参していきます。表書きは「御玉串料」「御初穂料」とし、赤ちゃんの名前を書きます。水引きは赤白の蝶結びをかけます。
料金は神社によって決まっている場合もあるので、予約する際などに確認しておくのが確実です。

■お宮参り
金額の目安3,000〜10,000円
表書き御玉串料、御初穂料
水引赤白蝶結び




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